【愛犬とアメリカ生活】サービスドッグとは?種類・権利・注意点をわかりやすく解説

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【愛犬とアメリカ生活】サービスドッグとは?種類・権利・注意点をわかりやすく解説

アメリカで犬と暮らしていると、「Service Dog(サービスドッグ)」という言葉を耳にすることがあります。

レストランやスーパー、空港などでベストを着用した犬を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。

しかし、「サービスドッグとは何?」「ESA(エモーショナルサポートドッグ)との違いは?」「どこまで同伴できるの?」と疑問に思う方も少なくありません。

この記事では、アメリカのサービスドッグについて、基礎知識や種類、認められている権利、注意点までわかりやすく解説します。

目次

サービスドッグとは?

サービスドッグの基礎知識

正式には「Service Animal(サービスアニマル)」と呼ばれる制度です。

サービスアニマルとして活動できる動物は犬であるため、本記事では「サービスドッグ」と表記しています。

サービスドッグとは、障害のある人を支援するために特別な訓練を受けた犬のことです。

アメリカ障害者法(ADA)では、

障害を持つ人のために、特定の作業(タスク)を行うよう訓練された犬

と定義されています。引用:ada.gov

単に飼い主を癒やしたり安心させたりするだけではなく、実際に支援を行うことが特徴です。

我が家の愛犬も、もともとはエモーショナルサポートドッグとして生活していました。現在はトレーニングを受け、サービスドッグとして活躍しています。

どんな犬がサービスドッグになれる?

条件
  • 犬であること
  • 犬種やサイズは問わない
  • 障害のある人を支援するために特別な訓練を受けている
ポイント
  • 認定証の取得や専門的な訓練プログラムの修了が必須ではない
  • サービスドッグであることを示すベストやIDの着用は必須ではない
  • エモーショナルサポートアニマル(ESA)など精神的な安心感や癒やしを与えるだけでは、障害に関連する作業(タスク)とはみなされない

詳しくは、アメリカ政府のサイトを確認してください。

サービスドッグの主な種類

  1. 盲導犬(Guide Dog)
  2. 聴導犬(Hearing Dog)
  3. 介助犬(Mobility Assistance Dog)
  4. 医療アラート犬(Medical Alert Dog)
  5. 精神疾患補助犬(Psychiatric Service Dog)

など

盲導犬(Guide Dog)

視覚障害のある人を安全に誘導する犬です。

障害物を避けたり、安全なルートへ案内したりします。

聴導犬(Hearing Dog)

聴覚障害のある人をサポートする犬です。

ドアベルやアラーム、赤ちゃんの泣き声などを知らせます。

介助犬(Mobility Assistance Dog)

身体障害のある人を支援します。

  • 落とした物を拾う
  • ドアを開ける
  • 車椅子を引く

などの作業を行います。

医療アラート犬(Medical Alert Dog)

医療上の異変を察知する犬です。

  • 血糖値の変化
  • 発作
  • アレルギー反応

などを知らせる役割があります。

精神疾患補助犬(Psychiatric Service Dog)

PTSDや不安障害、パニック障害などの精神疾患を持つ人を支援するサービスドッグです。

精神的なサポートを行うだけでなく、

  • パニック発作を察知する
  • 悪夢から起こす
  • 薬を持ってくる

など、具体的なタスクを行います。

ESAとの違い

エモーショナルサポートドッグとサービスドッグの違い

サービスドッグとエモーショナルサポートアニマル(ESA)は混同されることがありますが、まったく異なる制度です。

大きな違いは、サービスアニマルは専門的な訓練を受け、障害がある人を補助する作業をすること、そして障害を持つアメリカ人法(ADA)で保護されることです。

ADAは、障害を理由とするあらゆる差別を禁止し、障害者の社会参加と機会均等を保障する連邦法です。

サービスドッグに認められている権利

  • 公共施設への同伴
  • 住宅での保護
  • 飛行機への搭乗

公共施設への同伴

サービスドッグは、通常はペットの入場が禁止されている場所、例えば、

  • レストラン
  • スーパー
  • ショッピングモール
  • ホテル
  • 病院
  • 学校
  • 公共交通機関

など、多くの公共施設への同伴が認められています。

これは、サービスドッグが単なるペットではなく、障害のある人の生活を支える重要な存在として認められているためです。

住宅での保護

サービスドッグは住宅に関しても一定の保護を受けています。

ペット禁止のアパートやコンドミニアムであっても、サービスドッグの同居が認められる場合があります。

また、一般的なペットとの同居に必要な「ペットデポジット」や「ペット手数料」が免除されるケースもあります。

ただし、犬による設備の破損や損害が発生した場合は、修理費用などの負担が必要になることがあります。

お住まいの州や住宅の種類によってルールが異なるため、事前に確認することが大切です。

飛行機への搭乗

サービスドッグは、多くの航空会社でハンドラーと一緒に客室へ搭乗することが認められています。

ただし、事前申請や書類を提出が必要で、航空会社から承認を受ける必要があります。

また、座席での過ごし方についても航空会社ごとに規定が設けられています。例えば、小型犬は膝の上で過ごすことが認められている場合がありますが、大型犬の場合は足元のスペースを確保できる座席を選ぶ必要があります。

我が家の愛犬もサービスドッグとして飛行機を利用していますが、いつもできるだけ広めの座席を予約しています。

飛行機を利用する際は、航空会社ごとにルールが異なるため、事前に最新ルールを確認しておくと安心です。

サービスドッグに関する注意点

  • アメリカ政府公式の登録制度は存在しない
  • ベストやIDだけでは意味がない
  • ベストは義務ではない
  • ハンドラーは疾患を答える義務はない
  • 偽装サービスドッグは問題になっている
  • サービスドッグも適切な行動が求められる

アメリカ政府公式の登録制度は存在しない

インターネットで「Service Dog」と検索すると、「Service Dog Registration(サービスドッグ登録証)」や「Service Dog Certificate(サービスドッグ認定証)」を販売しているサイトを見かけることがあります。

しかし、アメリカ政府が運営する公式のサービスドッグ登録制度や認定制度は存在しません。

これは、サービスドッグ制度について最も誤解されやすいポイントのひとつです。

日本では、介助犬や盲導犬などに認定証や使用者証が交付されますが、アメリカのサービスドッグ制度は仕組みが異なります。

サービスドッグとして認められるために重要なのは、登録証やIDカードを持っていることではなく、障害のある人を支援するための特定の作業(タスク)を行うよう訓練されていることです。

また、ADA(アメリカ障害者法)では、サービスドッグの利用者に対して登録証や証明書の提示を義務付けていません。

そのため、「お金を払えばサービスドッグとして登録できる」「証明書を購入すればどこでも同伴できる」といった広告には注意が必要です。

実際には、サービスドッグであるかどうかは登録証ではなく、その犬が適切な訓練を受け、障害のある人を支援する役割を果たしているかによって判断されます。

ベストやIDだけでは意味がない

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インターネットでは、

  • サービスドッグベスト(ハーネス)
  • IDカード

などが販売されています。

しかし、これらを購入しただけでサービスドッグになるわけではありません。

IDカードは特に無意味です。購入しないでください。

重要なのは、障害のある人を支援するために、特定の作業やタスクを行うよう訓練されていることです。

ベストはやハーネスは義務ではない

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サービスドッグというと、専用ベストやハーネスを着用しているイメージがありますが、ADAではベストやIDタグ、特定のハーネスの着用は義務付けられていません。 

ただし、実際には周囲に「仕事中の犬」であることを伝えるため、ベストやハーネスを着用しているサービスドッグも多く見かけます。

我が家の愛も仕事中であることがわかるように「SERVICE DOG」「DO NOT PET」と記載されたハーネスを着用させています。

ハンドラーは疾患を答える必要はない

施設側が確認できる質問は、基本的に限られています。

確認できるのは、

  • 「その犬は障害のために必要なサービスアニマルですか?」
  • 「その犬はどのような作業やタスクを行うよう訓練されていますか?」

という2点のみです。 

ハンドラーは、自分の具体的な疾患名や障害の詳細を説明する必要はありません。しかし、どのような作業やタスクをするかについてはしっかり答える必要があります。

偽装サービスドッグは問題になっている

近年、ペットをサービスドッグと偽って公共施設へ連れて行くケースも問題になっています。

これは、本当にサービスドッグを必要としている人の信頼や利用環境を損なう可能性があります。

「ペット同伴を便利にするための制度」ではなく、障害のある人の生活を支えるための制度です。

サービスドッグも適切な行動が求められる

サービスドッグであっても、

  • 攻撃的な行動
  • 無駄吠え
  • 他人への迷惑行為

がある場合は退去を求められることがあります。

無駄吠えが続く、攻撃的な行動をする、トイレのしつけができていない、ハンドラーが制御できないといった場合は、施設側から退去を求められることがあります。 

サービスドッグは公共施設への同伴が認められていますが、常にハンドラーの管理下にあり、周囲に迷惑をかけないことが前提です。

サービスドッグを見かけたら

アメリカではサービスドッグを見かける機会が少なくありません。

その際は、

  • 可愛い〜!などと反応しない
  • 気を引こうとしない
  • 名前を呼ばない
  • 勝手に触らない

ことが大切です。

サービスドッグは仕事中であり、利用者の安全を支える重要な役割を担っています。

我が家の愛犬も夫のサービスドッグとして活動しています。

仕事中は、「可愛い〜!」と声をかけていただいたり、撫でたいと言われたりすることもありますが、基本的には反応せず、少し距離を取るようにしています。

愛想がないように見えてしまうかもしれませんが、サービスドッグにとっては大切なお仕事中です。

ハンドラーの安全をサポートするためにも、周囲の理解と協力がとても大切だと感じています。

サービスドッグまとめ

サービスドッグは、障害のある人を支援するために特別な訓練を受けた犬です。

盲導犬や介助犬だけでなく、精神疾患補助犬や医療アラートドッグなど、さまざまな種類があります。

ESAとは異なり、公共施設への同伴が認められている点も大きな特徴です。

アメリカで犬と暮らしている方は、サービスドッグ制度について正しく理解しておくことで、公共の場でのマナーやルールへの理解も深まります。

この記事が、サービスドッグについて知りたい方の参考になれば嬉しいです。

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