愛犬の歯茎をチラッと確認したところ、奥歯の歯茎に出血が見られました。すぐに動物病院で診てもらったところ「歯肉炎」と診断されました。
歯石が原因で炎症が進んでおり、獣医師から「麻酔下での歯肉炎の治療&歯石除去」をすすめられました。
愛犬は生まれつき歯が弱く、アメリカでは毎年麻酔下で歯石取りをしてもらっていました。
今回日本で実際に治療を受けた愛犬の体験談をもとに、治療の流れ、かかった費用、注意点を詳しく紹介します。
愛犬の歯肉炎が発覚!診断のきっかけ

5歳・キャバプー・体重約10.5kg
生まれつき歯が弱く、欠けやすいです。
愛犬の歯茎をチラッと確認したところ、奥歯の歯茎に出血が見られました。
すぐにいつもお世話になっている動物病院へ行きました。
動物病院で診てもらうと「進行性の歯肉炎」と診断され、歯石の蓄積が原因とのことでした。
歯石は一度つくと歯磨きでは除去できず、専門的な処置が必要になります。
獣医師と相談のうえ、全身麻酔をかけての治療を受けることになりました。
この診察から約1週間後に治療の予約を取りました。
治療の流れと注意点
治療前日
- いつもの消化のよいご飯を与える
- 午後8時以降は食べ物を与えない
普段と違う食べ物でお腹を壊したりしないように、夜ご飯は午後5時頃いつものご飯を与えました。
午後8時以降は残した食べ物やゴミを食べないように注意しました。
治療当日
- 朝ご飯は抜き
- 午前8時以降は水を飲ませない
- 排尿・排便を済ませる
朝ご飯は抜きで、いつも通り散歩して排泄させました。
午前10時から11時までに動物病院に連れてくるように言われていました。
治療の流れ
午前10時半頃に動物病院に到着。
直前の確認と書類にサインしました。
治療前に血液検査・心電図・レントゲン検査をしたようです。
歯の状態や麻酔に耐えられるか確認するそうです。
獣医師から電話があり、検査が終わってこれから治療が始まる旨と追加で治療した方が良い箇所の説明がありました。
見えないくらい小さい歯を抜いた方が良いとのことでしたが、悪影響はなくいますぐにやる必要はないようだったので、見送りました。
全身麻酔で歯肉炎と歯石取りの治療が始まりました。
午後1時から開始するとのことで何かあったら電話がくるので、いつでも電話に出られる状態にして待機していました。
午後5時半頃にお迎えに行きました。
麻酔でぼーっとしているかもしれないので、ペチコ(ペットキャリー)を持参しました。
実際はもう麻酔が切れていていつも通りの元気な愛犬でした。
歩ける状態でしたが、一応ペチコに入れて帰りました。


治療後当日
- 暖かくして静かにそっとしておく
- よく観察し、小さいことでも何かあったら動物病院に連絡する
- お水は午後6時以降OK(少しずあげて吐かないか様子を見る)
- ご飯は午後7時以降OK(お水を吐かなかったらご飯を与える


前日夜のおやつも抜きで、当日も朝から夜までご飯を食べていなかったので、かなりお腹が空いていたようです。
水は与えても飲まず、ずーっとご飯の催促をしてくるので、午後6時半くらいにご飯を与えました。
吐いたりしないかよく観察しました。


結果吐いたりもせず、一日中出来なかったお昼寝をして安静にしていました。
歯茎をチェックしたところ、かなり綺麗になって嫌な匂いもなくなりました。
術後1週間のケア
- 抗生物質を服用
- 口を触られるのを嫌がることがあるため、無理に歯磨きをしない
- 食欲や元気がない場合はすぐに病院へ相談
1週間分の抗生物質をもらったので、翌日から朝晩のご飯に混ぜて1日2回服用させました。
ご飯に混ぜれたので嫌がらずお薬を服用させることができました。
1週間様子をみていましたが、食欲も旺盛でいつも通り元気いっぱいでした。
治療にかかった総額費用は?
総額費用 99,000円
では実際にかかった費用の内訳を公開します。
診察
歯茎からの出血の症状が見られ、診察してもらった日です。
内容 | 金額 |
---|---|
再診療 | 1,000 |
デジタルX線検査 | 5,000 |
消費税(10%) | 600 |
合計 | 6,600円 |
歯肉炎の治療&歯石取り
見積もり
90,000 〜 120,000円
内容 | 金額 |
---|---|
術前血液検査 | 7,000 |
術前心電図検査 | 2,500 |
麻酔モニター | 3,000 |
全身麻酔 | 18,700 |
歯石スケーリング・ポリッシング | 20,000 |
歯科処置 | 19,000 |
口腔内レントゲン検査 | 12,000 |
抗生物質1週間分 | 1,800 |
消費税(10%) | 8,400 |
合計 | 92,400円 |
10万円超えるかなと思っていましたが、9万円ちょっとでした。
愛犬の歯を健康に保つためにできること
- 歯ブラシで歯磨き(できれば毎日、難しければ2〜3日に1回)
- 歯磨きジェル・スプレー・ワイプ(歯磨きが苦手な子向け)
- デンタルガム(硬すぎるものは歯を傷めるので注意)
せっかくキレイになった歯を守るために、日々のデンタルケアをもっと頑張りたいです。
愛犬は生まれつき歯が弱く、硬い食べ物やデンタルガムを与えることができません。
我が家ではビルバックの歯磨きペーストを使用しています。
チキンフレーバーで愛犬もお気に入りです。


まとめ:愛犬の歯を守るために
- 愛犬の口臭や歯茎の赤みや出血は、歯肉炎のサインかも!
- 定期的に健康診断を受けよう
- 日々のケアを習慣化する
- ペット保険に加入
愛犬の健康寿命を延ばすためには、歯のケアはとても重要です。
日頃から愛犬の様子を観察し、定期的に健康診断を受けて愛犬の体調を管理していきましょう。
- 口臭が強くなった
- 歯茎が赤く腫れている
- カリカリフードを食べにくそうにする などなど
それはもしかして歯肉炎のサインかも!
診察と全身麻酔下での歯肉炎の治療&歯石取りには約10万円かかりました。
事前に見積もりの金額やペット保険に加入されている方は、どんな治療に保険が適用されるのか確認しておくと安心です。
私が加入している「PS保険」は麻酔下の処置は「手術」のくくりになり、「歯肉炎」の治療とそれに伴っての「歯石取り」は保険適用されるようです。
すぐに保険会社に申請し、後日ちゃんと保険が適用されました。
PS保険の100%カバーのプランに入っているのですが、ほぼ全額返ってきました。
PS保険さん、ありがとうございました!!
「歯磨きが面倒だから…」と放置せず、少しずつケアを習慣化したいと思います。
大切な愛犬の歯を守って、いつまでも元気に楽しく過ごせますように!
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