みなさんは〝ペット保険〟に入っていますか?
これからアメリカでペットを飼おうと思っている方、ペット保険に入ろうか迷っている方にもぜひ読んで頂きたいです。
私たち飼い主夫婦は2020年3月、パンデミックでアメリカがロックダウンに入った数日後に、愛犬・ポテチに出会い飼う事に決めました。
生後2ヶ月のポテチのお世話はとても大変で、24時間フルタイムワークでした。
私たちはすぐにペット保険に加入し、以後保険には大変お世話になっています。
ペット保険に入るべき理由、アメリカのペット保険の仕組みやおすすめのプラン、加入4年目の体験談をまとめました。
ペット保険に入るべき理由
- 事故や病気など万が一の時の為
- 健康なうちに保険に入っておくべき
- 高額な医療費の心配をせず済む
事故や病気など万が一の時の為
最大の理由はやはり、事故や病気など万が一の時の為です。
いつ事故に遭うか、いつ病気をするかこればっかりは誰にも分かりません。
その〝万が一〟の時の為の保険です。
大事な家族の一員でもあるペットに何かあった時には、迷わず治療を受けさせてやりたいですよね。
健康なうちに保険に入っておくべき
病気や疾患が出てから保険に入っても、持病には保険が適用されません。
ずっと健康ならそれが何よりですが、うちの愛犬は免疫がつくまでありとあらゆる感染症にかかりました。
特に子犬や子猫、できるだけ若く健康なうちに保険に入っておくと保険料も安く、安心です。
人間と同じで高齢化するにつれ病気になるリスクも高くなるので、保険料も上がっていきます。
高額な医療費の心配をせず済む
アメリカは人間と同じく、ペットの医療費も高額です。
万が一手術や入院になった時には、100万円を超える請求もあるようです。
今までで一番高かった1回の医療費は「全身麻酔での歯石取り+抜歯2本$1,100(約177,000円)」でした。
保険が適用されたので、10%の負担 = $110 で済みました。
この時歯石取りの終わりぎわに電話が来て、「奥歯2本抜いた方が良いです。どうしますか?」と聞かれました。
麻酔が効いているうちに至急判断する必要がありました。もちろん即答でお願いしました。
結局約$130程度の追加料金で済みましたが、保険があればこれが高額な治療だったらどうしようなどと心配する必要がありません。
治療費の心配をせずに、必要な時に必要な治療を受けさせてやりたいので保険があると安心です。
アメリカのペット保険の仕組み
基本的なワクチン代や定期検診代や去勢代などは保険が適用されませんが、怪我や病気に適応されます!
ペット保険の仕組み
自己負担額(Deductible)が設定されていて、その金額を超えた分から保険が適用される仕組みです。
基本的に自己負担額が高いほど、払い戻し率が高くなります。
人間の場合、日本の保険制度と同じで受診時に決まった金額を払い残りは社会保険が支払うシステムです。
しかしペット保険は先に全額払い、後から払い戻される『払い戻し制』が基本のようです。
実際に入っているペット保険
Fetch Pet Insuranceに加入して4年目です。
保険料と補償内容
1年目 $523.06(1ヶ月あたり約$44)
2年目 $833.91(1ヶ月あたり約$69.5)
3年目 $717.01(1ヶ月あたり約$60)
4年目 $1,010.23(1ヶ月あたり約$84)
- Deductible (自己負担額) $300
- Reimbursement rate (払い戻し率) 90%
- Annual Coverage (年間補償額) 無制限
決して安くはありませんが、1ヶ月に換算してみるとそんなに高くもありません。
2年目の保険料が急に上がったのは、1年目にかなり保険を使ったからだと思われます。
4年目(4歳)になると、保険料も結構上がりました。
自己負担額$300・払い戻し率90%に設定しています。
自己負担額の$300を超えるまでは自腹で支払わなければいけません。$300を超えた金額から、保険が適用されます。
ペット保険に入る前に
信頼できるかかりつけの動物病院を見つける
今までいろんな動物病院に行きましたが、有名な大手の病院は高かったり予約が取りにくかったりなかなか良い病院が見つかりませんでした。
やっとかかりつけの動物病院をみつけ、健康診断や何か疾患がある時、全身麻酔での歯石取りなどはそこに行っています。
ワクチン接種は、アメリカの大手ペットショップPetco(ペトコ)の動物病院「Vetco(ベトコ)」に行っています。
動物病院によって値段も全然違うので、獣医さんとスタッフさんの対応や値段などいろいろ比べてかかりつけを見つけて下さい。
記録・保管する
定期的に健康診断を受けたり、定期的に必要なワクチンを接種して証明しなければいけません。
過去の診断書や治療記録、ワクチンの接種証明やレシートなどは全て保管しておきましょう。
日本では義務である狂犬病予防注射ですが、アメリカでは州によってルールが違うようです。
カリフォルニアでは生後4ヶ月以上の子犬には義務となっています。
それに対し猫には州単位では義務ではないようですが、市町村単位で義務付けられている場所もあるようです。
ペット保険を比べる
保険料や補償内容などを比べましょう。年間補償額も重要です。
私たちが選んだペット保険は、歯科治療や救急病院の受診料にも適用され年間補償額は無制限です。
補償額の割合を決める
基本的に自己負担額が高いほど払い戻し率が高くなります。自分に合った割合を設定します。
おすすめのプラン
歯科治療が含まれている保険
歯肉炎・歯周病などの治療目的の歯科治療に適応する保険がおすすめです。
※もちろん健康維持・予防・美容の為の歯科治療には保険が適用されません。全額自費で支払う必要があります。
歯周病は、関節炎や肝炎などの病気を引き起こしたり、心臓や肝臓などで起こる病気を誘発する可能性をもっています。
アメリカでは特にペットの歯石取りには全身麻酔を使う事が多いようで、医療費も高額になります。
なのでプランに歯科治療が含まれていると安心です。
年間補償額 無制限
何度も言いますが、アメリカは人間と同じくペットの医療費も高額です!
万が一手術や入院になった時には、100万円を超える請求もあるようです。
年間補償額が無制限なプランがおすすめです。
ペット保険に入って4年目の体験談
私たちの体験談
ポテチは特に子犬の頃体がとても弱かったので、保険には大変お世話になりました。
子犬から6ヶ月頃まで色々試してもご飯を食べてくれず痩せすぎでふらふら。
1歳頃まで免疫もなく、ありとあらゆる感染症、下痢、嘔吐の連続。
便にヒモ状の虫、ノミ、ペニシリンでアナフィラキシーの症状が出た事もありました。
今まで何度も何度も救急病院と動物病院を受診しました。
ペット保険に入っていて本当に本当に良かったです。
今は4歳になり免疫もついて健康で元気になりましたが、遺伝的な影響で歯が弱いです。
今までに2回ほど全身麻酔での歯石取りをしました。歯科治療にも保険が適用されるのはとてもありがたいです。
過去3年間毎年、Deductible (自己負担額) $300を超えなかったことはありません。
友達の体験談
ペット保険に入ってるけど、健康でほぼ病院に行く必要がない。行っても、自己負担額を超えない。
健康ならそれがなによりですが、保険料を払うのがもったいないと感じるかもしれません。
でも万が一の事故に備えて、保険はあった方が安心ですよね。
車との接触事故、犬同士の喧嘩、何かを誤飲したり、本当に何があるか分かりません。
保険に入っていなかった愛犬が感染症にかかり、数週間に一度毎回薬代合わせて$1200くらい請求される…。
症状、疾患が出てから保険に入っても、持病に対して保険が適用されることはないでしょう。
医療費の心配をせず必要な治療を受けさせてやりたいですよね。
ペット保険まとめ
お金に余裕があるならできるだけ早くペット保険に入る事をおすすめします!
もちろん保険に入らず、万が一のその時に全額払う覚悟で貯金しておくのもありです。
1年間で保険料約$500〜1,000 + Deductible (自己負担額) 約$300 = 約$800〜1300は最低でも実費になります。
決して安い金額ではありませんが、万が一の時にも高額な医療費の心配をせずに必要な治療を受けさせてやりたいので、保険は大事だなと感じています。
ポテチは体が弱かったので、私たちの場合は保険に入っていてかなり助かりました。
保険使わないから必要ないと言う人もいますが、人間と同じでいつ病気になるかいつ事故に遭うかわかりません。
万が一のその時の為の〝安心〟を買う様な物ですね。
少しでも参考になれば嬉しいです。